REPORT 001 電気自動車と馬車の町(スイス・ツェルマット)

最初にご紹介するのは、ガソリン自動車やバイクの乗り入れを完全に禁止している町。
スイス、マッターホルンのふもとにある「ツェルマット」です。


町の入り口にある駐車場。ここから先にはガソリン車は入れません。
ツェルマットの駐車場



ツェルマットの駅前。
ツェルマットの駅前(馬車と電気自動車の写真)
バスやタクシーなど車は全てEV(電気自動車)。
太陽光発電のバスも登場しているそうです。
ハイブリットカーも禁止。現代的なルックスのEVもだめ。(3)
直線的な外観のEVと馬車の組み合わせが何とも「レトロ未来」な雰囲気。
電動バス

電動スクーターは・・・意識していなかったので気が付きませんでした。(どうなんでしょう?)
ツェルマットの街並み



町の最高速度制限は20km/h。(3)
電気自動車、馬車、自転車、そして歩行者がゆったりとした時間の中で移動しています。
また、歩行者優先が徹底しているので、
クラクションでけちらされるように車から逃げる場面もありません。

「きれいな空気」「美しい自然」「静かな街並み」「町ではヒトが主人公」

これらが国際的観光資源として大きな意味を持つ町だからこその決定なのでしょうが、
調べてみると「ガソリン車使用禁止」の条例は、
なんと1947年に制定されたそうです。(1)

”カンキョー”や”エコ”が連呼される現代日本から眺めてみると
ツェルマットの環境問題に関する先見性と
その対策を実現・持続させた知恵に驚かされます。


ツェルマットの町を俯瞰して


はぁ~~、空気がうんまいっ!!(^o^)/

・・・・・・・・・・・
「おいおい!なんでいきなりスイスの観光地の話やねん?!
そもそも電動スクーターが登場してないやん!」(なんで関西弁?)
ひぇ~、ごめんなさい。(^^;;

確かに私たちの多くは観光地に住んでいる訳ではありません。
でも、たとえフツーの住宅地だとしても
「充分きれいな空気」「それなりに美しい自然」
「そこそこ静かな街並み」「やっぱりヒトが主人公」は
未来の住民=子供たちの為に、
我々大人が意識的に作ってゆくものなのではないでしょうか。
もちろん今生きている自分たちの為にも。

実際、松戸だって、昭和の高度成長時代にはドブ川状態だった坂川に
今はカモの親子や魚たちが戻ってきています。
これは自然にそうなったのではなく、
きっと様々な人達が環境改善の努力を地道に長年続けてきたからなのでしょう。

私たちの小さな選択の積み重ねが、
近未来の日本をちょっとだけツェルマット化するカモ、したいカモ。
そんな気持ちが「より良い近未来」をイメージする起点になると考えて、
レポート第1弾は少々浮世離れした(?)感じで始めてみました。

次回からはググッと身近なレポートになると思います。

(2011.8.1記)

2011.8.18追記:
フツーに生活できる「水」「空気」「土」のありがたさを、
それが損なわれてしまった為に
非常に多くの方が故郷に住めなくなってしまった今年の悲劇によって、
改めて痛烈に感じざる得ません。
被災者の皆様が安心して家に戻れる日が一日でも早く来ますようお祈りいたします。

<参考にさせて頂いたサイト>
1)財団法人 中部産業・地域活性化センター (PDFファイル)
2)ツェルマットの挑戦・・・大国に蹂躙されない小国の志
3)スイスの山岳エコリゾート(一般社団法人 次世代自動車振興センター )
4)宇奈月温泉を日本のツェルマットに(PDFファイル)